『口内炎』の施術
蒸し暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか?
夏になると『皮膚の痒み』や『湿疹』などでお悩みの方が増えてきます。それともう一つ、『口内炎』のお悩みを訴える方も少なくありません。
湿邪による影響で脾土の働きが弱っていますからそれだけでも食欲がない方が増える時期にひどい口内炎が出来てしまうと食べられなくなってしまいます。
そんなときの対処方法をお伝えさせていただきます。
『59歳 女性 主婦』
7月10日に来院されましたが約2週間前から右唇の下側に口内炎が出てきて、だんだんと広がってきたということでした。あまりの痛さと広がりに怖くなって病院に行ったそうですがステロイドの軟膏もあまり効果なく、今も痛むということでした。
当院に来院された目的は『膝に水が溜まってしゃがめない』ということでしたが口内炎ができてから膝の腫れも増してきたので何か、関連があるのか心配で来たということでした。
この方は鍼灸施術は初めてということでしたが口内炎と右膝の水腫が関連があるのではないかと感じた点はとても鋭いと思います。
口内炎の中でも口唇にできる口内炎は『脾土』と関係が深く、同様に膝関節も『脾土』に関係があります。
そこでいつものように病状の五行分類をすると
①右口唇の腫れ → 陰・脾土・心火
②膝の水腫 → 陰・脾土
証;脾虚肝実
取穴;大陵、太白、陥谷、衝門、温溜
取穴の考え方としては
土穴を中心に取穴しましたが反応が悪いために一部、違う経穴を用いました。
結果
5日後に再来院下さいましたが口内炎の方は痛みが治まったとのことでした。確認するとかなり小さくなり腫れも引いている様子でした。
以後、膝の水腫の施術に取り組みたいと思います。