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食当たりの施術

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『食あたり』の施術

最近は少なくなりましたが湿度が高い時期になると必ずあるご相談が

『食あたり』

のご相談です。

最近は余程、当院と深く関わっていただいている方からでないと急性期の食あたりや食中毒の方はお見えになることはありません。

ただ、食あたり後に気分がすぐれないなどの状態が続いている方からの相談は今でも毎年のようにいただきます。

特に『土用』の時期には脾胃の働きが衰えますので致し方ないことなのかもしれませんね。

そんなこともやらなきゃいけないの?

と思う方もおられると思いますが、肩こりや腰痛で来院されてもそのような症状を持っておられる方もこの時期多いと思いますので、是非、ご覧ください。

 
 
『29歳 男性 自営業』

 

7月12日の夜、友人が釣ってきた魚介類をいただいて、食べたということでした。
その時はお酒も飲んで機嫌よく、そのまま寝たが朝方に気分が悪くて目が覚め、嘔吐を繰り返した。
家族は誰も同様の症状があるものはなく自分だけだったので食中毒ではないと思ったが、あまりのきつさに病院に受診した。
『食あたり』とのことだった。

その後も胃が重苦しく、物が食べられないので3日後に病院に再受診するも胃薬を変えるだけだった。
結局気分が回復しないので当院に相談した。

 
この方は以前に通院しておられた方で体格もよく、スポーツマンの方で体力に自信があるために余計に不安になったと思われます。

ご家族に同様の症状はなく、食中毒ではないと思われます。今年は湿度が高い日が続いていたので脾胃の弱りが原因で微量の菌の侵入を許したと考えられます。
 

病状の五行分類をすると

①胃痛および胃重感 → 脾土・胃
②嘔吐 → 脾土・胃
③背中の張りと痛み → 肝木・胆

証;脾虚肝実

取穴;大陵、太白、足三里、陥谷、手三里、裏内庭

取穴の考え方としては

裏内庭が食あたりなどの特効穴として有名です。圧痛があればお灸を据えることをおススメいたします。
やり方は圧痛が取れるまで何荘も据えることです。

結果

次の日に再来院されましたが胃のムカムカはないとのことで一安心された様子でした。

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