『アトピー性皮膚炎』の施術
コロナ騒動の中、夜泣きが酷いという3歳の男の子の相談がありました。
見るとお腹がパンパン。
この子の夜泣きの原因はお腹にガスが溜まって、横隔膜が動かない状態で息苦しいことからくるものです。
しかし、ここですぐに治療するのもいいのですが、パパやママには今後の経過について十分に説明しておく必要があります。
長期間のお腹の張りと眠れないほどの苦しさの陰に潜むものについて、あることが想定されるのですが解る人はいるでしょうか?w
東洋医学では『皮膚は腸の鏡』という伝えがあります。
お腹の状態が緩和された後に訪れるであろう症状は『皮膚炎』です。
それもかなりの強者が潜んでいることが多いのです。
今回も施術2回目の夜に大量の排便があったとのことでした。そして、その後、2-3日で首から胸の胸腺部に皮膚炎が噴き出してくる形でその後、全身に広がり出しました。
浸出液と出血がきつい皮膚炎が表れて、夜泣きどころではありません。
こんな時の施術ですが
証;肺虚肝実
がほとんどです。
そして、背部の瀉的な散鍼をゆっくりと丁寧にお腹の張りを見ながらすすめていきます。お腹が柔らかくなればその日はOKです。
皮膚の状態は酷くなるし、発熱は起こるしで凄いことになりますがそうして、体外に放出されることしか改善する道はありません。
食事のアドバイスと共に相当な根気がいる施術ですがもし、遭遇したらチャレンジしてみて下さい。
必ず、いい結果が出ると思います。