『便秘』の施術
猛暑という言葉が本当にピッタリの日が続いていますね。
少々、夏バテ気味だと思いますがぼちぼちがんばっていただきたいと願います。
令和元年も『立秋』を迎えますが秋は『肺と大腸(金)』が嘔気する季節となります。
猛暑が続く中、水分や冷たい物の摂り過ぎでお腹をこわす(下痢)を起こしている方への対処はそう難しくないのですが、この季節に『便秘がきつい』方はちょっと、厄介かもしれません。
そんな中『頭痛』を主訴として、来院されたのですが
『10日ほど便が出ていない』
という方のご来院がありましたのでご紹介してみたいと思います。
『36歳 女性 主婦』
以前から頭痛に悩まされており、普段はロキソニンを飲んでしのいでいるそうです。病院で筋弛緩剤の処方も受けていて、あまり辛い時は飲んでいるとのことでした。
便秘は20代後半から酷くなり、第2子出産後(現在3歳)からだんだんと酷くなり、最近は5日に1回くらいのペースが通常になっていたとのことでした。
7月31日の来院でしたが『お腹が張るけどガスしか出ない』という状況が続き、頭痛が酷くなって『前頭部が割れそう』ということでご来院されました。
この方は学生時代は陸上の長距離の選手で体のケアに来院されていました。また、第1子出産まで看護師さんとして活躍されていました。
いつものように五行分類してみますと
前頭部痛 → 脾土胃
便秘 → 肺金大腸・肝木胆
腰痛(反らすと痛む) → 腎水膀胱
脈状;沈・平・実
証;腎虚心実
取穴;陰谷、尺沢、陰陵泉、曲沢、足三里、曲池、陽池
これに『恥骨の矯正(産後にゆがんだままだった)』『腹部マッサージ』を行いました。
3日後に来院くださいましたが、次の日にはじめはポロポロの便が出て、その後に軟便になり、数回下痢をしたとのことで頭痛も治まったとのことでした。
この間、小麦粉と油の摂取は控えていただきました。
通常はこんな短期間には結果は出ないご症状ですが、骨盤の問題が大きく関係していたこともあり、いい結果に結びついたと思われます。
秋を迎えるこの季節、大腸や呼吸器系の問題を訴える方が増えてきます。
早期に解決できるようにしっかりと診断することが大切ですね。