『歯痛』の施術
1週間ほど前(4月3日)の事ですが左上第2大臼歯の治療中の奥歯が腫れて、口が開けられえない状態、抗生物質を飲んでも痛み止め(頓服)を飲んでも痛みが治まらないと相談を受けました。
この方の経緯ですが3年前に腰痛や肩こりなど、治療院によくいらっしゃる
『いつもどこかが痛い・しんどい』
というタイプの方で数回施術をさせていただいた方です。
その後、昨年の9月から再度、体質改善を目指してがんばりたいとの意向で再通院という形で対応させていただいていました。
そんな中での今回の
『歯痛』
ご存知の方もおられると思いますが
『歯にも経絡が通っています。』
上の歯には『胃経』下の歯には『大腸経』が流れています。
口が開けられないとのことから歯茎にも腫れが広がっていることが考えられます。
そこで病状の五行分類をすると
①歯痛 → 腎水・膀胱(骨)肺金・大腸(経絡)
②腰痛 → 肺金・大腸(圧痛と前屈痛から想定)
③便秘 → 肺金・大腸
④胸が苦しい → 心火・小腸(肺金・大腸)
証;腎虚
取穴;陰谷、尺沢、陰陵泉、曲沢、豊隆、温溜、陽池
取穴の考え方としては
胸が苦しい・歯痛から『逆気(気の逆上)』が想定できます。また、顎が開けられないことから歯茎もしくは顎関節の関節包に炎症があるのではないかと考えて以上のような取穴としました。
結果
その場では口が開けられる程度でしたが次の日の朝には食事も摂れたとのことでした。
メデタシメデタシ。