『めまい』の施術
気温の変化が激しい時期や季節が大きく変わる時期などに『めまい』によるご来院が増えるのではないでしょうか?
先日(4月14日)に来院された方で『立ち上がった時・体を前に傾けた時』にめまいが起こるというご相談がありました。良性頭位発作性めまいというものです。
55歳男性で痩せていて、長身(182cm)でお仕事が衣服の検品やデザインなどをしておられるとのことで仕事内容が座っての細かい作業が中心とのことでした。
お酒やたばこは飲まないそうです。
運動も忙しくてほぼできない状態とのことでした。
『何が原因か、解らないので余計に不安』
というのが一番の悩みのようです。
病院での検査もMRIやレントゲンなどかなり受けられ、鍼灸や整体、マッサージも受けられています。
お薬は入眠剤、安定剤を処方されているが極力飲まないようにしているそうです。
サプリは奥様のすすめで整腸剤とブルーベリーを飲んでいるとか。
・・・が原因もわからず、治らないので不安が先行するということでした。
一見、これといって体に悪いことはしていないようですね。
ではなぜ、
『めまい』
が起こるのか?
今回の施術は
『腎虚心実』
を証として、天柱・風池などを緩めました。
そして、最後に
『頭蓋骨調整』
とりあえず、起きていただき、めまいを起こす肢位をとっていただくとその時は起こらなかったので次に、食品検査をして、
『小麦』
の摂取を控えていただくお願いをして終了としました。
そこで病状の五行分類をすると
主な取穴としては
証;腎虚心実
取穴;陰谷、尺沢、陰陵泉、少海、足三里、曲池、後谿、天柱、風池
3日ごとの施術をお願いしました。
毎回、改善はみられ、6回目の来院の時にはめまいはない状態でした。
良性頭位発作性めまいの場合、『耳の三半規管』の異常と考えるのですがもっと大きな『水分代謝』の改善を試みる必要があります。
そして、その水分代謝を損なう原因を見つけて差し上げることが重要ですね。
現代人は水を溜めこむ食材を摂りすぎています。
では、最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。