28歳 女性 大阪市
3年ほど前からじんましんが出たり入ったり、治まることがない状態が続いている。全身にみみず腫れが出る。出るとしばらく痒みでたまらない。何か、特定のものを食べたから出るというわけではない。パッチテストでは『スギ花粉』『ハウスダスト』と言われた。
薬は抗アレルギー薬とステロイドを塗布している。
というご相談でした。
じんましんは最近の流行というわけでなく、昔からあります。
・・・・が、
最近のじんましんは昔と違い
『原因が不特定』
というものが多いのです。
実際の施術ですがやはり大切になってくるのが
『証』
の決定ですね。
病状の五行分類では
①じんましん → 肺金・大腸(皮膚)膀胱(骨)
②腰痛 → 肺金・大腸(圧痛と前屈痛から想定)
③肩こり → 肺金・大腸、肝木・胆
④寝つきが悪い → 肺金・大腸
証;肺虚肝実
取穴;太淵、太白、大衝、陽陵泉、曲池、豊隆、肝兪、肺兪、大腸兪
取穴の考え方としては
長い間のじんましんですので当然、脾胃の調整機能が衰えていることが伺えます。土穴を使うことで安定するのではないかと考えました。
結果
施術頻度は週に1回、約6カ月の施術でじんましんは出なくなりました。同時に腰痛や肩こりも緩和されています。しかし、その間に喘息様の咳き込みや下痢があり、痰や便の排泄が起こりました。実際の施術をするときは想定できることですので説明が必要です。
体を治すことはいいことずくめではありませんが目的を達成するための道のりですのでその流れは一応、頭に入れておきたいところですね。