『痔』の施術
痔にも種類がありますので我々が対応できるものとできないものを知っておく必要があります。
基本的には『切れ痔』と『脱肛』の軽度のものは施術対象としていいと思います。また、医療機関を受診されていて、経過が上手くいかない場合などは施術対象としても大丈夫です。
一方、『痔瘻』に関しては免疫力強化目的とした施術をしながら治癒力を高めるためならいいですが病巣自体をどうにかしようとは思わない方がいいでしょ
『痔』という字はヤマイダレに寺と書きます。これは昔は外科的な処置ができないので命を落とす方もおられたという意味だそうです。
実際の施術をどう進めるかというと
肛門周辺の病変ですので『大腸』に着目する必要があります。
それと皮膚の病変であるということも頭に入れておく必要があります。
大腸も肺も『金』に属する性質になります。
そこで証としては
『肺虚肝実』『肝虚肺実』
が妥当だと考えます。
痔の特効穴は『孔最』(肺経のゲキ穴)です。
後は陽経の邪を如何に処理し、さらに補えるかがポイントになります。
痔の方は『陽虚』のことが少なくないので頭に留めておいてください。ここが上手くいくと回復を早めることができます。
それでは痔については以上になります。
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