風邪(ふうじゃ)

夏風邪①

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『夏風邪』の施術

湿度が高くなると相談が多くなるのが『夏風邪』です。小さなお子さんに多いですが意外と大人でも苦しむ方はおられます。今年の夏風邪は『咳や微熱が長く続く』方が多いようです。

 
 
『5歳 女の子 幼稚園』

6月のはじめ頃から咳が出るのが気になっていたが元気な様子なので幼稚園にも通っていた。ところがだんだんと咳がきつくなり、夜中に咳き込む様子がひどくなった。6月12日に『38度』の発熱があり、病院に行くと『ヘルパンギーナ』と診断されたということでした。そこで咳止めと抗生物質の処方を受けたそうです。

最近、横文字の病名が多いのでちょっと、ビビりますよね。笑

でも、冷静に考えれば昔からある『夏風邪』です。

最近、良心的な小児科の医師で薬をあまり処方しない先生が出てきましたが親御さんは不安なようで一長一短あるようです。

施術の考え方は長引く咳や横文字のウイルスでもシンプルで大丈夫です。

風邪は『肝木胆』の変動で文字通り

『風邪(ふうじゃ)=ウイルス』

に対して、肝が嘔気すれば処置することができます。

・・・・が、夏風邪で気を付けていただきたいことがあります。

『湿邪』

の存在です。

湿は『脾土胃』に対して、悪影響を及ぼすとされています。

湿度が高くなると胃酸をはじめとする消化液の分泌が悪くなることから

『細菌やウイルスの侵入を容易にしてしまう』

ことが想定できます。

簡単に言うと、胃酸でウイルスを始末できないために体内への侵入を許してしまった状態なのです。

今回は小さなお子様なので

『取穴のこだわらなくてよい』

です。

肺経と脾経をまずは補います。

経絡上を流れに沿って『擦る』ことで充分です。

そして、肝経を瀉していきます。

これも経絡上をポンポンと流れに逆らって、垂直方向に刺激していけば大丈夫です。

次に胃経、大腸経も経に逆らって、垂直方向に刺激していきます。

可能なら毎日、施術できれば尚いいと思います。

3-4日くらいでほぼ治まることが多いようです。

結果

今回は3回の施術で5日後には元気に幼稚園にも行けるようになりました。養生法として大切なのは『糖分を控える』ことです。菌やウイルスは糖を栄養にしていますので注意が必要です。また、咳止めを一定期間、飲んでいる場合は咳が治まるまで少し、時間がかかることがありますので事前に伝えておいたほうがいいでしょう。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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