【五十肩】の施術
四十肩・五十肩というのは中年期以降に起こる肩関節の痛みを総称した呼び名です。加齢によるものなのでほっておけば治るという理由で放置する方も多いですが中々、痛みを和らげるのが困難な症例もありますので考え方をシェアさせていただきます。
今回は『左肩関節の痛み』のご相談でした。約1か月前に半年くらい前から方が痛み出し、最近は固まってしまって動かせなくなったということで来院されました。
ここで通常であれば関節の可動域を確認して、筋肉の状態を確認して、その経絡の虚と実を調整していけば、概ね改善していくのですが、今回は日を重ねるにつれて、痛みが増していくという症例でした。
肩峰下滑液包炎が正しい状態でして、その腫れが脇の下のリンパ節に広がっていく状況を確認できます。
この場合に考えないといけない要素としては
◎肺の疾患
◎心臓の疾患
◎感染症
◎胆肝疾患
くらいでしょうか?
何らかの原因で炎症が治まらないという点を意識しておくことが大切です。
脈状:数・浮・虚
証:腎虚心実
が主な流れで今回は胆のう炎もしくは胆石を疑いながらの施術となりました。後から聞いたのですが胆石は要経過観察中だということでした。
左の肩に現れる慢性痛は胆のうの病変を意識しておくことは覚えておきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。