『胸の痛み』の施術
全国的に緊急事態宣言も解かれ、日常生活を取り戻すことに全力で立ち向かう中、自粛生活のツケが回ってきていることも事実です。今回もそんな症例をご紹介させていただきます。
お一人は『45歳 女性 会社員』
胸痛の他には『体中の関節の痛み』と『鼻炎』がお悩みのようです。
考え方としては
①気温が上昇してきた折の『胸痛』は心火
②関節の痛みは脾土胃
がポイントになります。
解説すると
心火の熱を腎水で冷やせない状態が続いているのですがそれを妨げる要因として『脾土胃』が湿邪もしくは飲食過多(不内外因)による影響はぬぐえないということを念頭に施術にあたります。
このような方の場合にはほぼ、冷静な判断や話を聞くという状況は作れないので事実をしっかりと伝えることが大切です。
証は
腎虚心実
配穴は
陰谷、尺沢、陰陵泉、曲沢、陥谷、二間、百会、印堂
百会や印堂は許されれば『反米粒大・糸状灸の透熱灸』が有効です。
最後までご覧いただきありがとうございました。