『両膝に水が溜まる』方への施術
今回は両膝に水が溜まる方への施術例をお伝えして参ります。
44歳の女性でやや太り気味の方で職業は事務職ということです。かなり、精神的に不安定な状態で問診時に話が定まらない状態でしたのでお体の状態を診ながら説明していくことにしました。
両膝は右が膝蓋骨上部に、左は膝窩に水分の停滞が強く、パンパンな状態でした。がそれ以上に座った姿勢に違和感があるほどお腹に張りがみられます。
横になっていただき、触れると臍部を中心に腫瘍かと思うほどの張りを感じます。聞くと病院での検査は受けたが異常はないとのことでした。
これが膝の水腫の正体となります。
『ウィキペディア(Wikipedia)』によると
原因が分からない疼痛を伴う内臓疾患を一括した俗称。積(せき)ともいい、疝気とともに疝癪(せんしゃく)とも呼ばれた。
とあります。
今回は腹痛ではありませんがこの記載は頭にいれておくようにしましょう。多かれ少なかれ、このタイプの方はこれから増えてきます。
脈状;沈・遅・実
証:腎虚脾実
取穴:太谿、太淵、太白、大陵、陽陵泉、足三里、曲池
お腹を緩められるように陽経は何回も瀉法を繰り返しました。お腹の硬さが緩む度に膝の水腫は引いてきますので膝に囚われることなく、施術を進める必要がある例です。
今回は以上になります。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。