簡単そうで中々、奥が深いご症状ですので是非、この患者さんがいらっしゃったらじっくりと観察してください。
必ず、治療が上手くなります。笑
【ばね指】
どの指に弾発症状があるかが問題です。
それをそのまま陰陽・五行分類します。
①第1指-陽中の陰(太陰)・肺金
②第2指‐陽中の陰(陽明)・大腸金
③第3指‐陽中の陰(厥陰)・心包火(膈兪(横隔膜))
④第4指‐陽中の陽(少陽)・三焦火
⑤第5指‐陽中の陽(少陰・少陽)・心経火、小腸火
ちょっと、解りずらいですが陰陽分類と五行の分類だけなので気楽に見てくださいね。
これを元にして、どの指に問題があるのかを考えていきます。
例えば
第1指に弾発症状があるなら
①陽中の陰の肺経に問題があると推測できます。
その他の指も同様に当てはめていきます。
次に
その方のご症状を照らし合わせます。
恐らくですが呼吸機能と関係がある症状がいくつかあると思います。
例えば
花粉症であったり、昔、喘息だったとか、寝起きが悪いとかいろいろと聞いてみましょう。
次に
治療の方向を決定します。
弾発症状は基本的には
『実』
です。
そして、問題となっているのが
『関節』の『動き』です。
陰陽・五行スコアに落とし込むと
第1指ー陽中の陰ー肺金
筋ー陰(厥陰)-肝木
関節ー中庸ー脾土
動作ー陰(厥陰)-肝木
ということになります。
これを脈状で確認して、証を決定します。
ご来院時は
『肝虚肺実』が多いと思いますが必ず、確認します。
注意する必要があるのが『第3指』です。
ここは心包経が流れていますが
『中衝ー膈兪経』という考え方をお借りします。
第3指から横隔膜に連なる流れが存在しているらしいです。
そこで横隔膜の調整が必要になります。
体の前面のポイントとしては
期門・章門・心窩
側面は
胆経(大転子付近・大包・腋窩・肩上部)
後面では
第6-7・9-11
辺りがポイントになります。
手技でも鍼でもいいので虚なら補、実なら瀉法を行います。
解らなければ『軽い刺激』を入れれば大丈夫です。
ちょっと、反応が出ずらい時が多いですが繰り返しする必要性を説明して、取り組めば必ず、解決しますのでがんばりましょう。